初心者がまず知っておくべきWordPress。作れるサイトや投稿方法は？

Webサイトを新たに立ち上げる際や古いサイトのリニューアル時に選ばれることの多いツールがWordPressです。特徴の1つにプログラミングなど専門知識をあまり使わずにサイトコンテンツを更新できる点が挙げられます。またWordPressは利用可能な機能が多く、記事の追加や編集なども簡単に行えて便利です。
ここでは、WordPressについて初心者が知っておくべきことを説明し、作れるサイトの事例も紹介していきます。

WordPressとは何か？

WordPressはブログやWebサイトなどを簡単に作成できるツールです。
個人のブログからインターネット通販用のECサイト、企業のコーポレートサイトまで幅広く利用されており、W3Techsによると世界のWebサイトの約4割がWordPressで作られているとされます。

WordPressは初心者にとって扱いやすいCMS（コンテンツ管理システム）です。
HTMLやPHPなどWeb関係の専門知識がなくても、コンテンツの追加や編集が簡単にできます。CMSツールはほかにもありますが、WordPressのシェアはそのなかでも非常に高い水準を誇ります。
また、オープンソースソフトウェアであるため基本的なことは無料ででき、商用利用も自由など企業にとって扱いやすいツールといえます。様々なテーマやプラグインが利用できるため、デザインや機能の自由度も幅広いです。

出典：W3Techs「Usage statistics of content management systems」（2021年3月現在）

多くの企業がWordPressを使う理由

WordPressは、多くの企業のコーポレートサイトなどで活用されています。
何気なく閲覧したサイトがWordPressで作成されたものだということも多いです。
なぜWordPressが多くの企業で使われているのでしょうか。その理由を以下で紹介します。

更新性の高さ

WordPressはアメーバブログやFC2ブログのように文章を入力するだけで、新規の記事を投稿することができます。
従来、記事を増やすにはHTMLファイルを作ってサーバーにアップロードしなければなりません。HTMLの知識やFTPソフトなどが必要で手間もかかります。
WordPressであればそのような手間をかけずに、管理画面で文章を入力し公開ボタンを押すだけで済むため、投稿記事数が多くなるコンテンツマーケティングを実施している企業には特におすすめです。

カスタマイズが容易

手間をかけずに記事を投稿するのであればアメーバブログやFC2ブログでも可能ですが、これらのブログサービスはデザインや機能の自由度が低いというデメリットがあります。
WordPressであれば「テーマ」を設定するだけで好みのデザインを変更でき、「カスタマイズ」を設定するだけで表示する項目を自由に設定できます。テーマは開発者によって多数公開されており、無料で使用できるテーマも数多く存在します。
またプラグインを使うことで、機能を拡張することも可能です。企業によっては記事を投稿する機能だけでは足りない場合もありますが、プラグインを利用することで解決できます。

テーマやプラグインは管理画面から簡単に追加することができます。

テーマの活用で簡単にサイト制作

WordPressの魅力のひとつとして豊富なテーマが挙げられます。
テーマを活用することで、デザイン性の高いサイトも簡単に制作可能です。
テーマとはいったい何か、またテーマを活用して作れるサイトの事例を紹介していきます。

テーマとは？

WordPressにおいてテーマとはデザインテンプレートのことを指します。テーマはWordPressの公式サイトで配布されており、無料・有料問わず自由にインストール可能です。
また、WordPressの公式サイト以外で配布されているテーマもありますが、無料のテーマだけでも種類が非常に多く、初心者の場合には公式サイトで配布されている無料のものを使ってみると良いでしょう。

テーマは変更も簡単だが注意が必要

新規でWebサイトを立ち上げる際にテーマを1つ選択しますが、しばらく経ってからデザインを変えたくなることもあります。
WordPressは現在使用しているテーマから別のテーマに変更することも、設定を変更するだけで簡単に可能です。変更後のテーマではカスタマイズした内容が反映されず設定のやり直しが必要になる場合もあるため注意しましょう。

WordPressで作れるWebサイトの事例

Webサイトの種類：オウンドメディア
業種：エンタメ業界支援事業
アドミューズ作業範囲：ディレクション、デザイン、コーディング、WordPress構築

URL：https://entamejin.com/column/

Webサイトの種類：コーポレートサイト
業種：給食業専門の経営コンサルティング
アドミューズ作業範囲：ディレクション、デザイン、コーディング、システム開発、WordPress構築、フォーム構築

URL：https://nkk-inc.com/

SEOとセキュリティ対策ができるおすすめプラグイン

WordPressプラグインは多種多様で様々な機能を実現できます。今回はSEO（検索エンジン最適化）とWebサイトのセキュリティ対策に活用できる代表的なプラグインを紹介します。

SEOのために入れておくべきプラグイン

Google検索からのアクセスを増やしたい場合、SEO対策が必要になる場合があります。以下のプラグインはSEO対策をする際に有効です。アドミューズでは「All in One SEO」と「Table of Contents Plus」のプラグインを使用しています。

• ・Google XML Sitemaps
• ・All in One SEO
• ・Table of Contents Plus
• ・Broken Link Checker

Google XML SitemapsはGoogleの検索エンジンに送信するためのサイトマップを作成できるプラグインです。記事の投稿や更新のタイミングで自動的に作成されます。

All in One SEOはSEOのための設定を行うのに使用するプラグインです。
機能が豊富で、例えばタイトルとディスクリプションの設定を行うことなどができます。
また、Googleの検索エンジン用サイトマップの作成も可能です。

Table of Contents Plusは、記事の目次を自動的に作成できます。
目次があると読者にとって内容が分かりやすくなり滞在時間も増えるため、SEO対策としても効果があります。

Broken Link Checkerは、サイト内にリンク切れがないかどうかチェックするためのプラグインです。
リンク切れがあると、読者にストレスを与えてしまい、検索エンジンからの評価も下がる可能性があります。

セキュリティのために入れておくべきプラグイン

以下のプラグインはセキュリティ対策のために入れておくのがおすすめです。

• ・BackWPup
• ・Akismet
• ・Login rebuilder

BackWPupはWordPressで作ったサイトの内容をそのままバックアップできるプラグインです。何らかの理由でサイトのデータが消えてしまったときでも、元に戻すことができます。自動的にバックアップを取るように設定していればさらに安心です。

Akismetはスパムコメントを自動で検出して専用のフォルダに振り分けることができるプラグインです。WordPressには記事ごとにコメント欄を設置できますが、悪意のある内容のコメントが書き込まれることもあります。スパムコメントを削除する手間を省けるため、コメント欄を設けている企業の方におすすめです。

Login rebuilderはログインページのURLを変更できるプラグインです。
WordPressで作ったサイトはサイトのURLから簡単にログインページのURLがわかります。悪意ある第三者がログインページにアクセスしにくいよう、このプラグインでログインURLを変えることでWebサイトのセキュリティを強化できます。

Webサイトの記事を投稿する方法

最後にWordPressを使って記事を投稿する方法を紹介します。今回はクラシックエディタを用いて行いますが記事の投稿は非常に簡単です。

１．管理画面からコラムの「新規追加」を選択します
※メニューの名称はサイトによって異なる可能性があります

２．記事タイトルと本文を入力。必要に応じて見出しタグを追加します

３．「公開」をクリックすることで記事が追加されます

このように先ほど入力した記事が公開されました。

そのほか、パーマリンクやカテゴリ、アイキャッチ画像なども自由に設定することも可能です。

自由度と更新性の高さがWordPressのメリット

WordPressは一般的なブログサービスよりも自由度が高く、Webサイトの制作にはコーディングの知識が必要ですが、運用であれば難しい専門知識がなくても可能です。
更新に手間がかからず、カスタマイズしやすいということから企業のWebサイトでも幅広く利用されています。
手間や時間をなるべくかけずに本格的なサイトを作って運営したい場合に最適といえるでしょう。
また、アドミューズではWordPressによるサイト制作を行っています。WordPressでサイトを立ち上げたい場合にはぜひご相談ください。